事件の概要 1979年(昭和54年)1月14日(日)正午ごろ、東京都世田谷区砧の自宅で同居する祖母(67歳)を殺害し、その直後に加害少年が投身自殺するというショッキングな事件が起きた。 第一発見者となったのは、2階の書斎で悲鳴や物音を聞きつけた少年の祖父だった。 書斎に通じるドアの手前で妻が倒れており、「孫の泉にやられました」と言って事切れた。祖母の寝室には血痕が飛び散り、凶器に使われた金づち、キリ、果物ナイフが残されていた。 母と妹は直前まで少年と一緒に昼食をとっていた。階段から駆け降りる足音を耳にし、その直後、表の方から「うわーっ」という叫び声を何度か聞いたが、それが少年の雄たけびとははっ…