第三波のあたりから長くなりそうだと考えて、いまさらなのですが感染症対策関連の新書を読んでいます。今月に入ってから「江戸幕府の感染症対策」(安藤優一郎・集英社新書・2020)という本を読みました。 本書の前半部には徳川吉宗がでてきます。私が大学生の頃に大河ドラマで「八代将軍吉宗」というのを放映していました。享保の改革を行った吉宗を扱ったものなのですが、記憶に間違えなければ若い日に吉宗が疱瘡に罹患し闘病したことにも触れていたはずです(包帯をとると子役の俳優から西田敏行さんに変化する、という演出だった)。本書を読むまでそのことをすっかり忘れていたのですが、本書では享保の改革の前後の27年の間にくり返…