疫病

大韓感染學會『韓國感染病史』2009. 高麗時代、宋から「瘴疫」「瘟疫」と呼ばれる目新しい熱病が伝播した。イ・ヒョンスクは「瘴疫」はそれまで「瘧疾」と呼ばれていたマラリアの別名にすぎないとした。しかし大韓感染学会は、『高麗史』がすでに定着していた「瘧疾」をわざわざ別名で呼ぶはずがないとして、甘粛・四川で流行していた目新しい疫病だろうとした。「瘟疫」の方はチフス性疾患だろうとした。富士川遊の年表に「瘟疫」は1730年以後数回登場するが、症例に応じて麻疹、インフルエンザ、腸チフスに分類されている。ちなみに現代中国で「瘟疫」は疫病一般の意味に使われることが多いようである。 大韓感染学会によると、16…

Liu Ts'ui-jung et al. (eds.) Asian Population History, Oxford University Press, 2001. 劉翠溶と劉士永は清領時代の台湾における疫病をまとめている。典拠は『台湾県志』『鳳山県志』といった地方志らしい。1820年の淡水庁の疫病は、コレラの世界的大流行の一端かも知れないとした。他に特定できるケースはない。これだけじゃ寂しいので、日本時代の感染症流行事例を追加した。 引用文献 Liu, Ts'ui-Jung and Shi-Yung Liu, “Disease and mortality in the history …

McNeill, William H., Plagues and Peoples, 1976. McNeill, Plague and Peoples（佐々木昭夫訳『疾病と世界史』中央公論新社, 2007）の付録には、『資治通艦』と『欽定古今図書集成』から採った1911年までの中国における疫病の年表がある。記述が長い箇所は簡略化して示す。 ※で示した病名は、マクニール以外による推定も含む。朝鮮もそうだが、中国の正史でも疫病は単に「疫」「癘」などと書かれ、病名が特定できる場合は少ない。ペストは13世紀にモンゴル軍が中央アジアの新しい変種を掘り起こしたせいでヨーロッパを壊滅させた。マクニールは、元…

村山智順『朝鮮の鬼神』1939. 大韓感染學會『韓國感染病史』2009の付録Ⅰは、古代から1944年までの疫病を年表形式で示している。ここでは記述を簡略にして示す。医学の発展や防疫・衛生政策に関する記事も含まれていたが、ここでは省略した。 ※で示した病名は、大韓感染学会以外による推定も含む。981年の「景宗が疾疹で死亡」で、「疾疹」は発疹性疾患で麻疹、猩紅熱、発疹性チフスなどの可能性もあるが、イ・ヒョンスクは当時日本で流行していた天然痘だろうとした。高麗時代には「瘴疫」「瘟疫」という目新しい疫病がおそらく中国から伝播した。イ・ヒョンスクは「瘴疫」はマラリアだろうとしたが、大韓感染学会は否定的だ…

火の鳥鳳凰編の後編です。完成度の高い物語なので読み応えがあります。 無実の罪で二年苦しんだ我王が生まれ変わったような性格になっていて驚き。まあ人殺しをしまくっていた過去があるのでいまさら心が美しくなってもなあ…と思いながら読むことになります。 我王の心の支えとなっていた上人さまは即身仏になってしまい、ますます死に疑問を感じる我王。不老不死の火の鳥を背景に「宇宙のなかに人生などいっさい無だ！ちっぽけなごみなのだ！」と我王が叫ぶシーンは名場面です。 自分の子孫が銃殺されるシーンをみる我王がいたので我王は結婚できたのでしょうか… 疫病や飢えが広がり、倉から火が出て火事となり茜丸が焼死したりと救いが無…

ウィルスなのか細菌なのか不明だったが、伝染性の症状が蔓延していた。 バジルも枯れ果ててしまったのだが、 その中の一つ、枯れたと思っていた芽に、懲りずに水やりし続けて２ヵ月あまり。 少し元気を取り戻している。 だがしかし、またいつ弱ってしまうのか、気が気ではない。 バジルの復活 bp-en.hatenablog.com bp-en.hatenablog.com

聖書の終末時代は、大艱難時代(大患難時代)と呼ばれています。 英語では、Great Tribulationです。 イエスの再臨される手前の約３．５年の期間です。 艱難時代７年間の後半部分であり、反キリストが台頭します。 そして、世界を独裁支配して権力をふるう期間です。 世界に起きる患難がピークになる時期です。 先週、調べてみると、６１６という数字が出ました！ またか！です。 何という語を調べるかは、その都度、神から示されます。 今回は、他２つの数字についてのみ説明します。 大患難時代に起きることに関して、数字が関連する意味を含んでいます。 【１９２という数字の意味】 ●腫瘍、胆汁、心痛、苦々し…