愼蒼宇著『朝鮮植民地戦争』(2024年、有志舎)を読了。 日本国の歴史ではこれを戦争と名づけてこなかったし、学校で習ったときも、韓国併合も三・一独立運動も関東大震災での虐殺もバラバラの個別の事件として出てきたが、本書のようにその因果関係と関わった人物を一覧にしてみれば、そこには紛れもない一貫性、日本人の朝鮮人への侮蔑と憎悪があり、やむなく発砲というこじつけに基づいて行われた無辜の人々を巻き込む皆殺しがあり、不正義に憤って立ち上がった朝鮮の人々の不撓不屈の抵抗運動があり、静穏に見える時期があっても底流には常に不穏な動きがあり、その流れがついに発火点にまで達したとも言える関東大震災の大虐殺も偶然の…