火の鳥鳳凰編の後編です。完成度の高い物語なので読み応えがあります。 無実の罪で二年苦しんだ我王が生まれ変わったような性格になっていて驚き。まあ人殺しをしまくっていた過去があるのでいまさら心が美しくなってもなあ…と思いながら読むことになります。 我王の心の支えとなっていた上人さまは即身仏になってしまい、ますます死に疑問を感じる我王。不老不死の火の鳥を背景に「宇宙のなかに人生などいっさい無だ!ちっぽけなごみなのだ!」と我王が叫ぶシーンは名場面です。 自分の子孫が銃殺されるシーンをみる我王がいたので我王は結婚できたのでしょうか… 疫病や飢えが広がり、倉から火が出て火事となり茜丸が焼死したりと救いが無…