図書館に行き、美瑛商工会史を読んだ。こんな本が嫌いではない。それに知りたい情報があったのだ。 もともと美瑛町で商売をやっていた利用者さんがいる。その人の店はすでに無い。店をたたんで、認知症を発症、そして介護施設へとなったのだ。 その人と話をするのだけれど、圧倒的に情報が足りない。共通点が無い。普通だったら共通点を探り、作り出せばいいのだけれど相手は認知症だ。あたらしい記憶をつむぎだすことが難しい。相手の心にある情報にアクセスしなければ、心を開くことは難しい。で、商工会史なんて読んでいるのだ。写真だけあった。とても大きな看板の下に、利用者さんたちの家族が映っていた。 その情報をもとに話した。 「…