私の好きな作家のひとり塩野七生さん。その最後となる歴史長編が新潮社から4冊の文庫化されましたので、その感想をここに書いておきたいと思います。 初塩野七生さんの著書体験は「ローマ人の物語」からでした。それから「ローマ亡き後の地中海世界」を読み~ヴェネツィア共和国を描いた「海の都の物語」、ルネサンス時代=「ルネサンスとは何であったのか」~「マキャヴェッリ語録」~「十字軍物語」、「皇帝フリードリッヒ二世の生涯」へと続き、番外編のように「小説イタリア・ルネサンス」(全4巻)=ヴェネツィアで発生した殺人事件に端を発した歴史ミステリー小説も読みました。 歴史の授業などで「ローマ帝国(カエサルやクレオパトラ…