日本(出身)の作家 1937年(昭和12年) 東京都に生まれる。 日比谷高校、学習院大学文学部哲学科卒。 イタリアに渡ったのち、1968年に作家としてデビュー。以降、「ローマ人の物語」を始め数々の著作を送る。 2006年12月、1992年から刊行されていた「ローマ人の物語」がついに完結した。 吉田望事務所の顧問でもある。
今回は塩野七生氏の「ローマ人の物語」を要約していきます。37は「最後の努力」の下巻です。四頭政が崩壊した後の争いに勝ち、唯一の絶対君主としてローマ帝国に君臨した皇帝コンスタンティヌスによる首都移転・キリスト教を中心とした統治システムの改変などの様を論じた内容となっております。皇帝コンスタンティヌスを機にローマ帝国の軍事・法律による支配から宗教による支配への大転換を遂げ、以後長らく続く中世ヨーロッパの始まりを招いたとされる歴史的に重要なタイミングを取り扱います。 「ローマ人の物語37」 ■ジャンル:世界史・歴史小説 ■読破難易度:低(非常によみやすい文体で書かれており、一部物語調なのでサクサク読…
今回は塩野七生氏の「ローマ人の物語」を要約していきます。36は「最後の努力」の中巻です。皇帝ディオクレティアヌスにより構築された四頭政が第二次体制を迎え、組成直後にバランスが崩壊した中で六名の皇帝が乱立・内乱状態となります。長い年月を経て、皇帝コンスタンティヌスと皇帝リキニウスの二頭政になり、歴史的転換点を迎えるキリスト教公認したミラノ勅令を経て皇帝コンスタンティヌスがローマ帝国の覇権を完全に抑えるまでの紀元305~325年の20年弱を描きます。 「ローマ人の物語36」 ■ジャンル:世界史・歴史小説 ■読破難易度:低(非常によみやすい文体で書かれており、一部物語調なのでサクサク読めます。世界史…
今回は塩野七生氏の「ローマ人の物語」を要約していきます。35は「最後の努力」の上巻です。皇帝ディオクレティアヌスによる約20年に及ぶ長期安定治世と四頭政の開始、それに伴うローマ帝国統治システムの大改革・リデザイン・大規模なキリスト教弾圧が行われる様が描かれます。歴史的に以後のローマ帝国の時代はこれまでの元首政と区別する形で絶対君主政と呼ばれるようです。 「ローマ人の物語35」 ■ジャンル:世界史・歴史小説 ■読破難易度:低(非常によみやすい文体で書かれており、一部物語調なのでサクサク読めます。世界史の教科書や地図を手元に置いて読むとわかりやすくなります。) ■対象者:・ヨーロッパの歴史について…
今回は塩野七生氏の「ローマ人の物語」を要約していきます。34は「迷走する帝国」の下巻です。中巻に続き、軍人皇帝の時代であり、一時的に帝国西方でガリア帝国東方でパルミラ王国が誕生するなど混沌を極める時代となります。皇帝アウレリアヌスの時代にローマ帝国は領土再復に成功するなどの動きもありましたが、長期安定政権は誕生せず、蛮族・ササン朝ペルシアの脅威とキリスト教勢力の台頭が進んでいく社会情勢が加速していきます。 「ローマ人の物語34」 ■ジャンル:世界史・歴史小説 ■読破難易度:低(非常によみやすい文体で書かれており、一部物語調なのでサクサク読めます。世界史の教科書や地図を手元に置いて読むとわかりや…
1996年の3月30日発行の日本人による古代ローマの歴史小説。 著者は塩野七生。 ユリウス・カエサルのことを書いており、カエサルが亡くなった後は、その後継者のオクタヴィアヌスが主人公になって書いてある。 クレオパトラについては辛辣な書き方で、それがまた面白くもある。クレオパトラが女だてらに戦役の作戦会議にしゃしゃり出て、失敗の原因になっている。 この本とその前の本と、ユリウス・カエサルが生きていた頃の筆の乗りようが何とも言えない。 ユリウス・カエサルは軍人としても政治家としても一級品。 アントニウスは軍人としてはそれなりにいいが政治家としてはいま一つ。それがクレオパトラに言いくるめられて、軍人…
今回は塩野七生氏の「ローマ人の物語」を要約していきます。33は「迷走する帝国」の中巻です。紀元235~270年の軍人皇帝の時代を描いており、とにかくローマ皇帝が立ち代わり入れ替わりの状態になります。また、慢性的に北方のゲルマン民族の脅威と東方のササン朝ペルシアの脅威にローマ帝国が消耗していく状態が続きます。ローマ皇帝という役割や社会システムの限界を感じる局面が続き、非常に考えさせられる内容です。 「ローマ人の物語33」 ■ジャンル:世界史・歴史小説 ■読破難易度:低(非常によみやすい文体で書かれており、一部物語調なのでサクサク読めます。世界史の教科書や地図を手元に置いて読むとわかりやすくなりま…
今回は塩野七生氏の「ローマ人の物語」を要約していきます。32は「迷走する帝国」の上巻です。「危機の三世紀」と呼ばれる時代に突入したローマ帝国における第二十一代ローマ皇帝カラカラ(紀元211~217年)・第二十二代ローマ皇帝マクリヌス(紀元217~218年)・第二十三代ローマ皇帝ヘラガバルス(紀元218~222年)・第二十四代ローマ皇帝アレクサンデル・セヴェルス(紀元222~235年)までの治世25年弱を描き、以後軍人皇帝の時代に突入していく流れとなります。 「ローマ人の物語32」 ■ジャンル:世界史・歴史小説 ■読破難易度:低(非常によみやすい文体で書かれており、一部物語調なのでサクサク読めま…
1995年の9月30日発行の日本人作家塩野七生が書いた古代ローマのユリウス・カエサルに焦点をおいた作品。 この本の最後には「賽は投げられた」とあり、ルビコン川を渡ったところで終わっている。 この小説の次の『ローマ人の物語Ⅴ ユリウス・カエサル ルビコン以後』が続きでエジプトのクレオパトラの女を使った政治や「ブルータス、お前もか」が読めると思ってわくわくして図書館で借りようと思う。 そもそもなんで古代ローマを知りたいと思ったかというと私の記憶が正しければ今から2000年以上前の古代ローマではすでにいろいろな政治方法があると聞いて、私もいろいろ知りたいな、と思って。 共和制から王制、独裁制、三頭政…
今回は塩野七生氏の「ローマ人の物語」を要約していきます。31は「終わりの始まり」の下巻です。第十七代ローマ皇帝コモドゥス暗殺後の四年間の内乱期(第十八代ローマ皇帝ペルティナクス→第十九代ローマ皇帝ディディウス・ユリアヌス)を経て、第二十代ローマ皇帝セプティミウス・セヴェルスの治世を機に、ローマ帝国の統治システムの均衡が崩れ変化していく過渡期を描いています。 「ローマ人の物語31」 ■ジャンル:世界史・歴史小説 ■読破難易度:低(非常によみやすい文体で書かれており、一部物語調なのでサクサク読めます。世界史の教科書や地図を手元に置いて読むとわかりやすくなります。) ■対象者:・ヨーロッパの歴史につ…
今回は塩野七生氏の「ローマ人の物語」を要約していきます。30は「終わりの始まり」の中巻です。五賢帝の最後を務める第十六代ローマ皇帝マルクス・アウレリウスの治世後半とマルクス・アウレリウスの息子であり第十七代ローマ皇帝コモドゥスの12年間の治世を描いた内容となります。歴代ローマ皇帝では暴君と名高いカリグラに並ぶくらいの不適切なローマ皇帝の振る舞いにより政治体制が衰退の道を辿る様が印象深いです。 「ローマ人の物語30」 ■ジャンル:世界史・歴史小説 ■読破難易度:低(非常によみやすい文体で書かれており、一部物語調なのでサクサク読めます。世界史の教科書や地図を手元に置いて読むとわかりやすくなります。…