今回は塩野七生氏の「ローマ人の物語」を要約していきます。35は「最後の努力」の上巻です。皇帝ディオクレティアヌスによる約20年に及ぶ長期安定治世と四頭政の開始、それに伴うローマ帝国統治システムの大改革・リデザイン・大規模なキリスト教弾圧が行われる様が描かれます。歴史的に以後のローマ帝国の時代はこれまでの元首政と区別する形で絶対君主政と呼ばれるようです。 「ローマ人の物語35」 ■ジャンル:世界史・歴史小説 ■読破難易度:低(非常によみやすい文体で書かれており、一部物語調なのでサクサク読めます。世界史の教科書や地図を手元に置いて読むとわかりやすくなります。) ■対象者:・ヨーロッパの歴史について…