今回は塩野七生氏の「ローマ人の物語」を要約していきます。33は「迷走する帝国」の中巻です。紀元235~270年の軍人皇帝の時代を描いており、とにかくローマ皇帝が立ち代わり入れ替わりの状態になります。また、慢性的に北方のゲルマン民族の脅威と東方のササン朝ペルシアの脅威にローマ帝国が消耗していく状態が続きます。ローマ皇帝という役割や社会システムの限界を感じる局面が続き、非常に考えさせられる内容です。 「ローマ人の物語33」 ■ジャンル:世界史・歴史小説 ■読破難易度:低(非常によみやすい文体で書かれており、一部物語調なのでサクサク読めます。世界史の教科書や地図を手元に置いて読むとわかりやすくなりま…