一般的に「たけのこ」と言えば、 「孟宗竹」(もうそうちく)のことを指します。 「孟宗竹」はChina江南地方原産の品種で、 日本には江戸時代の中期に、琉球へ、 更に琉球から薩摩へと伝えられました。 『江南竹記』(1837年)という書物によると、 元文元(1738)年3月、薩摩藩4代藩主・島津吉貴が、 「孟宗竹」を鹿児島の御殿に植えたのが その起源だそうです。 江戸には、寛政(1789-1801)の初め頃、 薩摩から伝えられ、移植されています。 最初に「孟宗竹」が植えられたのは、 現在の大久保辺りのようです。 そして千駄ヶ谷、六本木、戸越などへ 広がりました。 「孟宗竹」の淡白な味わいは 江戸っ…