*Amazonより(講談社) 【あらすじ】 親類筋の縁坐もあって出世コースから外れていた旗本の大岡忠相だが、真面目な仕事振りで認められ、使番から目付へと就任して、本来は「あがり」の役職の山田奉行の拝命を受ける。隣国紀伊藩との境界争いにおいて、将軍家に近い紀伊藩に忖度する奉行が多い中、忠相は公平な捌きを心がけた。そんな忠相を時の紀伊藩主徳川吉宗は、公事(裁き)に興味を持ってことから注目していた。 忠相は江戸に戻ると普請奉行となり、8代将軍吉宗によって解任された新井白石が屋敷の明け渡しに抵抗する時も筋を通した。忠相の人物を認めた将軍吉宗は、江戸の「知事」とも言える南町奉行に、2階級特進の形で抜擢す…