―その1188― ●歌は、「岩代の浜松が枝を引き結びま幸くあらばまた返り見む」である。 真白良媛の像台座歌碑プレート(有間皇子) ●歌碑(プレート)は、フィッシャーマンズワーフに立つ真白良媛像の台座にある。 ●歌をみていこう。 ◆磐白乃 濱松之枝乎 引結 真幸有者 亦還見武 (有間皇子 巻二 一四一) ≪書き下し≫岩代(いはしろ)の浜松が枝(え)を引き結びま幸(さき)くあらばまた帰り見む (訳)ああ、私は今、岩代の浜松の枝と枝を引き結んでいく、もし万一この願いがかなって無事でいられたなら、またここに立ち帰ってこの松を見ることがあろう。(伊藤 博 著 「万葉集 一」 角川ソフィア文庫より) 題詞…