芸能人の写真が簡単に入手出来る現在と違い、昭和や平成の時代は、写真を入手するためには本人をインタビューするか、あるいは制作発表や記者会見といったオフィシャルな場で撮影するか、またはテレビ局や映画会社から番宣写真を借り、それを使い回すというのが、紙媒体における誌面作りの常套手段だった。 ゆえに、まめに会見を行ってくれる芸能人はストック写真が大量にあるが、めったに制作発表も行わず、単独インタビューも受けない、そんな芸能人の場合は、近影が極端に少ないということになる。 後者の代表的俳優のひとりが、田村正和だった。 だからこそ、田村が久々に公の場で会見を行うとあっては、筆者もカメラマンを伴い、帝国ホテ…