団菊じじいといえば、明治の歌舞伎の世界での大看板である九代目團十郎 と五代目菊五郎の舞台を見ていて、あの二人の芝居は最高であったな、それと 較べると最近のはと口にだした人のこと、またはそのような振る舞いを指すよう であります。 昔は良かったなと言っているわけではないのですが、昔に目にした舞台・高 座の話などを読むにつけ、こういうのを同時代に実演で見たかったなと思うこと であります。 そう思ったのは、図書館から借りている矢野誠一さんの「芝居のある風景」を 読んでいるからであります。80代後半で、十代の頃から劇場などに足を運んで いる矢野さんは、ほんと無形文化財でありますよ。 矢野さんは、ほんと数…