◆歌会報 2025年5月 (その2) 第155回(2025/5/16) 澪の会詠草(その2) 13・水溜り空雲写す小宇宙アメンボ二匹見事横断(渡辺) 水溜りを小さな宇宙と捉え、そこを横断するアメンボという小さな命を大きく捉えた感性はとても素敵だと思います。 ただ助詞が無く、単語の羅列になってしまいカタコト感が拭えません。 また「見事横断」とすると作者の“宇宙や広大な海といった壮大なものに喩えてやったぞ感”が前面に見えてしまい、やや嫌味っぽさが出て損してしまいます。 水溜りは空を映せる小宇宙アメンボ二匹が並んで渡る 水溜りは空を映せる小宇宙アメンボ二匹が横断したり 14・どこまでも空の青さへミモ…