滋賀県大津市石山寺。琵琶湖を源にする瀬田川の右岸に鎮座する真言宗の大本山、本尊は如意輪観世音菩薩。枕草子、源氏物語、浮世絵、近代文学を育む舞台ともなり、養老2(718)に開かれた西国三十三所観音霊場の第13番として古くから崇敬される古刹。広大な境内には東大門や舞台造りの本堂、多宝塔など多くの伽藍が建てられ、内陣や豊浄殿を拝観し伽藍を見て回るだけでも相当の時間を要します。 「朗澄大徳ゆかりの庭園」石山寺東大門の右手にあり、石山寺の玄関口と言ってもいいかもしれない。ピンクの花を付けたサルスベリの先に、小さな泉と鬼の姿が彫られた石碑が立てられています。この鬼は石山寺中興の祖 朗澄律師(1131-…