高齢者の仲間入りをしたわたしが、趣味で油絵を始めたのは、パンデミックのコロナ禍に世界が震撼した2020年春でした。気づけば5年になります。この間、仕上げた油彩は数枚、鉛筆などの素描(デッサンやクロッキー)20点くらいか。どれも「これ以上続けてもきりがないから筆を置いた」というのが実態です。 毎日のように描いているのに、自分でもあきれるほど寡作ですが、まあ、そんな楽しみ方もあるだろうと割り切っています。 絵画は乱暴に言えば、抽象から具象までいろいろな世界があります。年齢を考えると、自分がどんな絵を目指すか、試行錯誤する時間は残されていません。ごく自然に目指したのは具象の、しかも写実でした。 個人…