今は「湯圍溝公共澡堂」という名の「公溝」 今回は台湾に残る素朴な共同浴場の話です。 日本からの距離も近く、親しみやすい台湾は人気の旅行先です。九州より少し小さな面積の島ですが、全島に渡って数多くの温泉が湧いています。筆者は2007年に「湯けむり台湾紀行(まどか出版)」という書籍を出版したことがあります(いまは絶版です)。ちょっと前振りが長くなりますが、当時の経緯を紹介させてください。 【台湾の温泉ガイドブックを勝手に作成する】 筆者は1980年代から国内の温泉巡りを始めましたが、2000年を迎える頃には訪ねた温泉が3000湯に達しました。野湯や離島も含めて、「ホントに行きたい温泉」を制覇してし…