私たちは、人生の苦難の中で物事が自分の願うように動かず圧迫感と孤独感にさいなまれることがあります。また逆に好機と思える時、心の平静を失い、急いで失敗をすることもあります。 いずれの場合にも、神が全てのことを働かせて最善をなさるのに「時」があるということを忘れてはなりません。自分の思いを実現することだけに心を用いている時、私たちは、「神の時」を見誤ります。 ダビデは、サウル王の追跡を受けて恐れ、苦しみ、英雄としての尊厳もずたずたに引き裂かれるような経験をしました。また一方で、サウルを殺すことができる千載一遇ともいうべきチャンスに二度も巡り合います。 しかし、ダビデは苦難の時も絶望せず、チャンスの…