端(はな)は長ニ。長崎二丁目の神さまたちのお乗物。担ぎ手も沿道も、毎年人数の多い神輿だ。 駅の西裾から線路と直角に北へ一直線に延びるサンロードが、わが町の最大幅道路で、いわばメインストリートだ。谷端川を暗渠にしたおかげで、そうなった。以前は川の両岸に沿って細い泥道があった。台風直撃に遭うと水上りした。両岸一帯に膝丈浸水の大被害が出た年もあった。暗渠化は、先の東京オリンピックを目処にした、大車輪工事だった。 線路に沿って東西に細長い町にあって、長崎一丁目と二丁目の境界にあたる。道を北へ歩めば、千早町へと抜ける。 本社(神社)から派遣されてある氏神さまをまん中に、マンション建設により姿を消したかと…