一条真也です。『日本習合論』内田樹著(ミシマ社)を読みました。著者の本はほとんど読んできましたが、本書は、ブログ『日本辺境論』で紹介した著者の代表作の続編とでもいうべき内容で、共同体、民主主義、農業、宗教、働き方などの問題点と可能性を「習合」的に看破しており、非常に興味深かったです。著者は、1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院博士課程中退。神戸女学院大学を2011年3月に退官、同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。著書多数。第3回伊丹十三賞受賞。現在、神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰。 本書の帯 本書の帯には、「外来のも…