『勇者たちの中学受験』、最初は「中学受験に対する批判なんだろうなあ」と斜に構えて読み始めたのですが、思いのほか刺さってしまいました。 3家庭のエピソードから成っており、最初に出てくる家はサピックスに通う神奈川御三家志望の家庭。それがもう、神奈川県内のサピックス生のほとんどコレなんじゃないかというくらい、リアルでした。 通塾を始めたころは成績は中くらい。がんばって上下し続け、でも6年生で振るわなくなる。お父さんが受験に熱心になり、エクセルで学習予定を作る。ハウツー本などをたくさん読んで、親の心構えや子どもへの接し方にも気を配る。 最初は御三家ありきで考えていて、6年生になり偏差値推移から少しずつ…