<大身槍 無銘:金房政次(号:日本号)> ・室町時代後期 ・金房政次(?)作 ・福岡市博物館 所蔵 ・御家名物 作者は不明で無銘だが、大和金房派の作ではと推測される。 蜻蛉切、御手杵と共に天下三名槍の1つである。 元来、皇室名物で正三位の位を賜ったという伝承より「槍に三位の位あり。」と謳われる。 正親王天皇より、足利義昭が拝領し、織田信長、豊臣秀吉の手に渡った。 1590年・小田原討伐の褒賞として、福島正則に与えられた。 1596年、正則は黒田家臣の母里太兵衛との飲み勝負に敗れ、本槍を譲り渡した。 (この逸話より、吞み取りの槍とも呼ばれる。) 以降、母里家に伝わるが明治30年代(1897年)に…