槍の中でも、特に名高い3つの槍を「天下三名槍」と呼びます。 「天下三名槍」は次の3つのことを指します。 御手杵(おてぎね) 日本号(にほんごう/ひのもとごう) 蜻蛉切(とんぼきり) 江戸時代には「西の日本号、東の御手杵」と称されていましたが、いつしかそれに蜻蛉切が加わり、明治時代から天下三名槍と呼ばれるようになりました。 御手杵 室町時代に結城晴朝が作らせたもので、鞘は細長く杵のような形をしているため、この名がついたようです。 残念なことに太平洋戦争中の昭和20年に東京大空襲で焼失したため、「天下三名槍」のうち御手杵のみ現存しません。 日本号 室町時代に作られたもので、正親町天皇より室町幕府1…