日本テレビ開局55周年記念スペシャルテレビドラマ。
2008年3月17日、2008年3月18日 二夜連続。
監督:上川伸廣
演出:長沼誠
1942年の東京。父と二人暮しの桜木晴子(堀北真希)は、空襲で建物の下敷きになった父親を助けようとする。炎のなかに飛び込もうとする晴子を止めたのが、大場博人(藤原竜也)だった。 2年後、看護婦として働く晴子の病院に、心臓発作で博人が担ぎこまれる。 博人は生まれつき心臓が悪く、出征がかなわない若者。最初は父を助けられなかったことで博人を恨みに思う晴子だが、次第に2人は心を通わせていく。 強く生きようとする2人だが、3月10日、東京大空襲に巻きこ込まれる……。
1945年3月10日未明(00:08)に米軍が行った東京、江東地区への大規模な空襲。
広義では5月25日の空襲も指す。
東京を目指しサイパン基地より飛び立ったB-29爆撃機は300機を超える数で、爆撃目標の地形や建築物などを十分に研究し、綿密な作戦の上で実行された。焼夷弾を用いた夜間絨毯爆撃により江東地区は焦土と化し、2時間半の空襲で10万人を超える犠牲者を出した。墨田区にある東京都慰霊堂に祀られている罹災者数は、身元不明をふくめて10万5千400人分に及ぶ。