「やれやれ、人間なんぞに産れなくて、助かったってもんだぜ」 「まったくですねぇ」 「おいっ、ボヤボヤするな。行くぞ」 「ちょいと待ってくださいよ、そこにもなにか……」 「どうせ、ろくなもんじゃあるめえ。さんざん人間が歩いて、車が通った跡だ。めっけもんは、まだこの先にあらあ」 「そうですかしらねぇ。でもここいらは、人間では、拾えないものだらけですから……」 「ついさっきもね、例のお爺さんがパン屋さんまで、回覧板を届けに来ましたのさ。帰りにホラ、お爺さんはよく、空き缶やら空のペットボトルやら、目立った紙クズなんかが道端に落ちてると、拾って持ち帰ったりするじゃありませんか」 「あぁ、これ視よがしの、…