これは私の想像の物語。 超古代の志禰波(しねは)の地は、現在よりも海水が上昇し、山と海の距離が近くにありました。 志禰波の地とは、現在の福島県双葉郡を指します。 陸地は森で生い茂り、人々はわずかな空いた土地に住居を構えていました。 特にクマ川周辺には、たくさんの集落が存在しました。 しかし、陸よりも多くの人が住んでいたのが山の中です。 豊富な木の実や野草に綺麗な水、そしてたくさんの獣がいるので、食糧に困りません。 陸の民と山の民はお互い協力して生活しました。 クマ川付近では、お米の栽培をしていました。 しかしこのお米は食料ではなく、神に捧げるものでした。 当時はまだお米を食べてなかったのです。…