新宿の街で。 誰も知らない、綺麗な世界。 1人だけど、独りじゃないこと。 離別の先にあるもの。 新宿の街で。 THEATER MILANO-Za。新宿歌舞伎町にある劇場の客席は開演前、喧噪に包まれていた。観劇に来た人の話し声とかではなくて、バニラカーの音楽や音響信号機の音、すれ違う人の靴音……新宿という街の音が、満ちていた。意図がある演出なのだとは思ったけれど、初日は何が始まるのかわからなくて、少し不安な気持ちになったことを覚えている。 1幕冒頭、6者6様に魅力的なパフォーマンスによる表題曲「blue egoist」。 既視感を覚えた。何かがオーバーラップする。 「blue egoistでーす…