「分析において私たちが関わっているのはシニフィカシオン(signification:意味作用)なのです。それ以外のところに準拠枠を求めても無駄骨を折るだけです」(…)。 シニフィカシオンとは、単純には意味やシニフィエと言うことができるものであり、それはシニフィアンに支えられている。 「シニフィアンとは、それ自体で何も意味しませんが、あらゆるシニフィカシオンの次元を確実に支えている何かなのです」(…)。 こうしたシニフィアンとシニフィカシオンの関係について、ラカンは「転移」という言葉がフロイトの『夢判断』の第七章で登場することに注目して、さらに次のように述べる。 「そこで示されているのは、夢の機…