2024/01/22更新 鄧敏 Deng Min は梅派(梅蘭芳)の青衣ですが、武生でもあります。身体能力が高く、強くしなやかで声量がすごいです。 梅派で知られている京劇《貴妃酔酒》では酔った楊貴妃が前傾して盃を加えた後、上半身の頭の位置はそのまま体を一回転させる「下腰」という技があります。一度だけでも目を引く技ですが、彼女は舞台向かって左、右、中央と披露。 また、京劇《八大錘》では武勇を誇る陸文龍が立位から片足を高々と掲げて踵を持ち、片足で屈伸する「三起三落」という難易度が高く非常に疲れる技があります。これを片足のみならず左右両足それぞれをやすやすとこなしていました。 硬靠(よろい)を纏って…