躑躅ヶ崎館跡の石垣と武田神社の鳥居 戦国時代の甲斐武田氏の当主である信虎、信玄、勝頼の3代が本拠とした躑躅ヶ崎館跡に建立された神社で、祭神は武田信玄。 躑躅ヶ崎館は、甲斐武田氏の内訌を収めた武田信虎が、永正16年(1519)に石和から本拠地を移すために築いた居館である。ただし、信虎の子で祭神となっている信玄は、この場所で産まれたわけではなく、ちょうど駿河の今川軍が甲斐に侵入していた頃で、信虎夫人は積翠寺かその背後の要害山城に避難しており、そのどちらかで誕生したという。その後、信玄による信虎の追放を経て信玄が武田家全盛期を築き、信玄の子勝頼が天正9年(1581)に新府城へ移るまで、62年に渡って…