どちらも図書館の新刊案内にあり、予約して先月初旬に読んでみました。 『空想の海』(深緑野分・著) 11編からなる短編集。 表紙の絵は、最初の『海』の世界観を表していた。 著者の小説は初めてだけど、作品ごとに、その世界観ががらっと変わっている点が独特だった。内容により好みは分かれたけれど、特に心に残った3作品の感想を。 『髪を編む』 大学生の妹の髪をいつも編み込んであげる姉の話。 何気ない日常が、姉妹関係を通して描かれていていて、ちょっと面白い。 特に姉の心情がよく伝わってきて心に残った。 姉と違い私は、一度も髪を伸ばしたことがなかったので、姉や母に髪を編んでもらった経験もない。 「まったく、こ…