100歳の誕生日当日に入居していた老人ホームから脱走したアラン・カールソンの話。私の夫は理系の人で、たまたま一緒に図書館をぶらついていたとき手に取ったこの本の裏表紙に化学式があり、何かわかるのか聞いてみたことがきっかけで手に取った本だった。 私は裏表紙の爆薬の化学式を見て、彼が事件に巻き込まれるのだと思いながら読み始めたが彼がバスの待合所で他人のキャリーケースを盗んでバスに乗り込んだあたりでどうやら違うらしいと知った。 アラン・カールソンは人当たりがよく、肝が据わったとんでも爺さんで失踪の線で捜査する警察やキャリーケースの持ち主である犯罪組織の手から、道中知り合った仲間たちと大胆不敵な作戦で逃…