東京国立博物館の本館2階特別1室に、黒田清輝の『智・感・情』が「没後100年・黒田清輝と近代絵画の冒険者たち」という特集展示の一環として展示されていました。 黒田清輝『智・感・情』 明治32(1899)年 重要文化財 黒田清輝の『智・感・情』より「感」(部分) 黒田記念館で展示されたとき何回か見ましたが、本館で見るのは初めてでした。黒田はフランスに留学して西洋絵画を学んだのですが、決して西洋の裸体画をそのまま取り入れたのではないことが、この作品でもよくわかります。金箔地の三幅対で、背景に何も描かれていない為、仏像の三尊像のようにも感じられました。右から智・感・情と並んでいますが、中央の「感」に…