こいのぼりが、姿を消しはじめたころが立夏である。 二十四節気のひとつで、春分と夏至のちょうど中間である。 そんなややこしいことをいわなくても、まあ簡単には「さわやかな初夏がきたぁ」くらいなものであろう。 Yの家で話していて、 私「なぁ、今日は立夏だろ」 Y「あぁ、♬『夏は来ぬ~~~』ってやつだろ。中学の音楽の先生が言ってたじゃないか」 私「お、覚えてるじゃないか」 Y「ああ、だけど、おれは季節感をあらわすのが音楽や花というより、食べ物の方が強いとおもうなぁ」 私「なんで?」 Y「だって、食べるって本能じゃないか。一番神経を刺激するんだぜ。たとえばさ、たけのこごはん、豆ごはん、さわら、鰹のたたき…