引き出しを整理していたら『生命の書』なる分厚い封筒が出てきた。すっかり忘れていたのだが、10年くらい前、マカオ在住の、すごい霊力のある、江原啓之さんのような大師に書いてもらったのものだった。当時は、次の仕事がなかなか決まらず、面接にも落ち、くよくよ悩んでいた時期で、友人に相談すると、マカオにものすごくよく当たる大師がいるから見てもらえ、といわれ、藁をもすがる思いで電話をしたのだった。電話で生年月日と名前を告げると、3週間ほどしてから電話がかかってきて、生命の書ができたから取りに来いと言われた。指定された日時に香港のアパートへ行ってみると、髪を七三分けにした、小柄な、役場のおじさんのような男性が…