組子細工のランプシェードが美しい手毬灯り。 組子は、飛鳥時代から続く木工芸の技術。細い材を切りそろえ、溝やほぞを使い、釘を使わずに、模様を組み立てていく技法。 「地組(枠)」のマス目ひとつひとつの中に、「葉組子(模様)」を作る小さい木片をはめ込んでいく作業は緻密ですが、その手前の工程で、木片を作るところがまた緻密な作業が要求されます。 何でもそうですが、「段取り八分、仕事二分」仕事は楽しい作業ばかりではありませんで、その面倒なところを丁寧に行ってこそ、出来上がる美しさ。 今のように製材やカット、研磨の一部が機械化されていても楽な作業ではないのに、手作業だった時代の組子はどんなに時間が掛かっただ…