『死者の体温』 大石圭/2004年/310ページ 安田祐二は30歳。砲丸投げの元日本代表選手で、いまは不動産管理会社の経営企画室に勤めるエリート会社員。ハンサムで温厚。にこやかで職場や近所での評判もよく、湘南の洒落た高級マンションにひとりで暮らし、クラシック音楽とスコッチウィスキーを愛し、野良犬を可愛がり、野鳥に餌をやり、そして…次々とひとを絞め殺しては、下田の別荘の庭に埋めているのだった…。トラウマも動機も悪意もない史上最悪の連続大量殺人。 (「BOOK」データベースより) 大石圭の最高傑作は? と聞かれると、変態性と切なさとエンターテインメントを兼ね備えた『アンダー・ユア・ベッド』を挙げる…