今回は角膜が穿孔してしまったわんちゃんです。 当初、診察時は眼の痛みが強く、顔まわりを触られるのを極端に嫌がっていました。 眼の中の眼房水も流出して、眼の周りも毛が濡れていました。 よく見ると角膜に穴が開いています。 今症例に対しては、穿孔した部位の保護、治癒促進のため、結膜フラップ術を実施しました。 穿孔部位の近くの結膜を切開し、移動して縫合しました。 今回は経過観察の途中で、フラップ部位が脱落してしまいましたが、 その時にはすでに角膜損傷は治癒されていました。 光を当てると、縫合した部位と傷があった部位には瘢痕が残っていますが、 もともとあった症状はなくなり、今では点眼もいらなくなっていま…