トイプードル、マルチーズ、ポメラニアンなど、日本では小型犬を飼う機会が多いですが、日々診察をしているとよく遭遇するのが膝蓋骨の脱臼です。 通称パテラといわれるこの脱臼ですが、、 1日診察していると膝蓋骨脱臼と診断する子は3症例以上はあるといっても過言ではないのではないでしょうか? 症状はグレードにより様々ですが、一般的には歩いているとケンケンする、足を挙上するなどが多く、ひどい子では痛みが出たり悲鳴を上げたりします。 今回は若齢のトイプードルちゃんの症例で、グレードは2でしたが症状が頻繁にあるということで滑車溝形成術という手術を行いました。 関節内を見てみると、滑車溝という膝蓋骨のはまる溝が浅…