旧石器、縄文、弥生、古墳、飛鳥、奈良、平安、鎌倉、室町、戦国、安土桃山、江戸、明治、大正、昭和、平成、令和……。こんな時代区分を学生時代に暗記させられなかっただろうか。この分け方が無意味だとは思わないが、ざっくりとした歴史を把握したい本書にとっては、ちょっと細かすぎる。 一番シンプルな時代区分は、次の三つだと思う。「古代」「中世」「近代」だ。もともとこの分け方はヨーロッパから持ち込まれたものだが、日本の歴史もうまく説明してくれる。(古市憲寿『絶対に挫折しない日本史』新潮新書、2020) こんばんは。教師用の机を教室のどこに置きますか(?)と同僚に訊ねれば、多くの場合、「前」という答えが返ってき…