通勤の満員電車で押されながらも,いろいろなことを考えている。そういえば,「吊り革」とは変な言葉だなと,ふと思った。現在の電車の吊り革に,革が使われているわけではないからである。 たしか,子供のころに乗った市電の吊り革は,革の帯に木製の輪が付けられていたのを思い出す。現在はより強靭なナイロンベルトにプラスチックの輪という組み合わせである。 では「吊り革」を英語ではどういうのかと考えてみた。機能的には,hanging gripかな,と思ったのだが,辞書では「strap」だった。ストラップといえば,携帯電話に取り付けていたヒモが思いつく。筆者はガラケー時代から現在のスマホに至るまで,手首に掛けるだけ…