この日の前日、夜間。なにかを感じた胸騒ぎ。大和郡山市内の年中行事はあらかた調べてきた。特に、留意していた年末年始の習俗。ひとつは、市内に今でも数カ所で行われていた砂の道撒きや砂もち習俗。正月の前日。夕刻に近い時間帯に行われる砂撒き、砂もち。氏神社の本殿から砂を撒き、線を引くように砂を盛る。その砂の道は、氏子たちの家の玄関まで続く砂の道つくり。大晦日に仕立てる砂の道は、神さんへの導きしるべ。あくまでしるべであり、氏子が歩くのはその砂の道の沿って出かける初詣で、あり砂の道は、また氏神さんが、我が家にやってくる、いわゆる年神さんを導く砂の道。もう一つは、神社の鳥居などにかけるしめ縄である。お家、それ…