羽田新ルートの運用が開始されたのは20年3月29日。騒音・落下物などの問題が解決されないまま、まもなく5年が経過しようとしている。 筆者が2年前に総括した状況(羽田新ルート運用開始から3年を振り返る)から大きく変化したのは2点。「羽田新ルート取り消し訴訟」と「固定化回避」。 以下順に概説する。 もくじ 羽田新ルート取り消し訴訟、控訴へ 固定化回避の実現は幻想 羽田新ルート取り消し訴訟、控訴へ 羽田新ルート直下の住民ら29人が国に新ルートの運用停止を求める行政訴訟を東京地裁に起こしたのは5年近く前の20年6月12日。 口頭弁論(6回)、進行協議(12回)を経て、24年9月20日の「中間判決」にお…