はしご酒(Aくんのアトリエ) その六百と九十一 「ショクインカイギ ハ カイギ ジャ ナイカラ」 「ちょっと話題を変えさせてもらってもいいかい」 えっ!? いつだって唐突に、見事なまでにお構いなく、思いっ切り移調やら転調やら三昧のAくんにしては、いつになく、ナゼか、謙虚。 「僕が、学校の先生を辞める数年前あたりから、とにかく、上からの圧がハンパなく重苦しいモノになりつつあったわけよ」 上からの圧、か~。 そういえば、校長先生なんて役所の課長クラス、だと、聞いたことがある。天下の現場の大将である校長先生が課長クラスでは、申し訳ないが、上からの、その強烈な圧を跳ね返して、現場の事情を、実情を、独自…