前回の続き。今回は、次の共産党中央委員会全体会議(第20期4中全会)で習近平総書記がその地位を失う可能性が高いという話に言及します。張又侠軍事員会副主席が習の幼馴染ながら敵対して何衛東副主席や苗華政治工作部主任を失脚させ、軍の実権を握ったことはすでに報告済みですね。今、党の重要幹部には習が福建省、浙江省、そして上海市書記時代に部下にし、懇意にしていた党官僚たちが就いています。習が中央に引き上げ、身辺で翼賛幹部にしています。しかし、今、軍内権力の弱体化に次いで党内でも習離れが起きているようです。 その最大の兆候は、4月30日の政治局会議で、党の重要人事配置で大きな権限を有する党中央組織部長に新し…