急速進行型の円形脱毛症を発症し、3か月目には髪のほとんどを失っていた。 始まりはうっすらと頭部にミステリーサークルが現れただけだったが、しばらくすると頭髪はおろか、眉毛まつ毛体毛に至るまで一気に抜けた。鏡を見るとほとんど別人だ。どこも痛くないし死に直結しないけれど、見た目がに日に変わっていくのは恐怖だ。 円形脱毛症の進行は個人差が大きく予測がつかない。また確実な治療法もまだない。このままつるつるの僧侶スタイルになるのか、いずれ治癒に向かうのか、医者にも自分にも分からないのが円形脱毛症という病気だ。先行きが見えないことも理由となり、なかなか髪のない自分を受け入れられずに涙する日々が続いた。 自分…