私の幼い時の記憶ですが、当時の家の水道は、井戸から電気式ポンプで吸い上げる方式で、たまにポン、ポンと音がするのです。 それは蛇口から出るナメクジの音でした。 でも気にしていませんでしたし、 当たり前のように、その水を使っていました。 家のトイレは、いわゆるドボン方式といわれる汲み取り式で、虫がわかないように、白い薬を撒き、ハエや匂いを防ぐ為の別個の蓋が置いてあり、用が済んでも手も洗わずに平気で食べたり、触ったりしていました。 例えば靴下が破れれば、繕い、捨てて新しい物を履くという発想はありませんでしたし、汚れようが、黄ばもうが、それすら頭にありません。 食べ物も、匂いで食べられるか判断していま…