「自他境界」という言葉があります。「自分は自分、他人は他人、別の人間である」という感覚のことを言います。 この自他境界が曖昧になると、他人の気持ちや考えに必要以上に影響を受けてしまいます。「相手が怒ってる、私がなんとかしなくちゃいけない」「私の考えに反対されてしまった、私は間違った人間だ」というように。 逆に、他人に自分を理解してもらいたい、共感してもらいたいという気持ちが強くなりすぎて、かえって傷ついたり、他人を振り回してしまうこともあります。たとえば、「私はこんなに悲しいのに、どうしてわかってくれないの」「私が絶対に正しいのだから、みんな賛成してほしい」といった感じで。 大学、大学院、そし…